189555 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

寄り道でお得情報をゲット

寄り道でお得情報をゲット

うつ病と似ている病気

★★★     う つ 病 と 似 て い る 病 気     ★★★

神  経  症

神経症は、精神的なストレスによって心身、とくにこころに不調が現れた状態で、かつては「ノイローゼ」ともよばれていました。
うつ病と同じように憂うつ感が続くときは判別しにくいのですが、いくつかの違いがみられます。
神経症では、内奥(精神などの内部の奥深いところ)に不安を抱く点が特徴です。
この不安のうえに、恐怖症状や強迫症状、心気症などが現れます。
うつ病でも多かれ少なかれ不安はみられますが、神経症ではより顕著に生じます。
不眠や食欲不振、疲労感などのほか、頭痛、めまいといった自律神経症状も招きます。
激しい動悸や胸痛をともなう「パニック発作」を起こすこともあり、発作の再発への不安から、かえって症状が強まるケースもみられます。
病気の経過にも違いがあります。
うつ病は、何度か再発を繰り返すケースもみられますが、数ヶ月で完全に回復します。
神経症では発作性の症状を除くと、つねに症状の現れている状態が続きます。
発作前の性格傾向も異なり、自己中心的で他人に依存しやすいタイプの人が、神経症になることが多いとされています。
なお
DSM-IVでは神経症という診断名を採用していません。
神経症のタイプによって、脳内メカニズムが異なる可能性が指摘され、またストレスとの関連もあいまいで、神経症という枠でひとくくりにすることが難しくなってきたためです。
したがって、
DSM-IVでは、従来の各神経症がパニック障害、強迫性障害というように、症状名に近いかたちで独立して並んでいます。

■ 神経症のタイプと特徴
・不安神経症
  「なにか悪いことが起こるのではないか」という不安をつねに抱いています。
  また、前ぶれもなしに突然、激しい動悸や呼吸困難をともなうパニック発作を起こし
  ます。
  
DSM-IVでは、不安障害のパニック障害、全般性不安障害に分類されます。

・恐怖症
  外出する、対人関係をもつ、赤面する、高所や閉所、暗闇にいるといった、とくに危
  険ではない状況や、さほど脅威を覚えないはずの対象に激しい恐怖を抱きます。
  
DSM-IVでは、不安障害の特定の恐怖症、社会恐怖などに分類されます。

・強迫神経症
  自分でもばかばかしいと思っているのに、何度も手を洗う、執拗(しつよう)に戸締り
  を確認するなど、ある行為を繰り返さずにはいられないケースをいいます。
  DSM-IVでは、不安障害の強迫性障害に分類されます。

・心気症
  からだのささいな変調に過剰なまでにこだわり、検査を受けて「異常がない」といわ
  れても信用できずに、「重い病気が隠れているのではないか」と不安がります。
  
DSM-IVでは、身体表現性障害の心気症に分類されます。

・ヒステリー
  心理的な葛藤(かっとう)が身体症状として現れ、感覚の麻痺(まひ)やけいれんを起
  こすケースと、強い精神的ストレスを受けたできごとから逃れるために健忘状態に
  おちいるといったケースがあります。
  
DSM-IVでは、ヒステリーという診断名は用いられず、身体表現性障害の転換性
  障害と、解離性(かいりせい)障害に分類されます。

・離人(りじん)神経症
  自分や周囲に対する実感が失われた状態を離人症といい、「自分で行動している
  のに自分がしている感じがしない」「自分のからだが自分のものだと感じられない」
  といった訴えがみられます。
  
DSM-IVでは、解離性障害の離人症性障害に分類されます。

・抑(よく)うつ神経症
  軽度の抑うつ状態が続き、強い不安感も現れます。
  従来は神経症性うつ病ともよばれていました。
  
DMS-IVでは、気分障害の大うつ病性障害や気分変調性障害に分類されます。




心  身  症

こころとからだは、深く影響しあっています。
過度の精神的ストレスが続くと、からだの病気を招くこともあるのです。
身体疾患の中で、精神的ストレスが発症や経過に大きくかかわるケースを心身症とよんでいます。
心身症という固有の病気があるわけでではなく、さまざまな身体疾患の中で、心身症というグループに属する病気があるということです。
心身症の側面をもつ病気としては、顎関節症(がくかんせつしょう)、本態性高血圧(ほんたいせいこうけつあつ)、狭心症と心筋梗塞、気管支ぜんそく、胃・十二指腸潰瘍、片頭痛、アトピー性皮膚炎など、実にさまざまなものがあげられます。
こうした病気によって現れる症状の多くは、うつ病にともなう身体症状としてもしばしばみられます。
そのため、とくに「仮面うつ病」と心身症の判別は容易ではないのですが、両者にはいくつかの違いがあります。
うつ病で現れる身体症状は、全身倦怠感(けんたいかん)や睡眠障害など、全身におよぶものが多いのですが、心身症で起こる症状はほとんどの場合、消化器や循環器といったように、1つの器官にとどまっています。
からだの不調を訴えて検査を受けたとき、うつ病ならば身体的な異常は見いだされません。
ところが心身症の場合、本来は身体疾患ですから、どこかに器質的な異常が発見されます。
また、うつ病の治療ではうつ状態の軽減が主眼となり、からだの症状については必要に応じて対処しますが、心身症の場合は、まずからだの症状にアプローチしていきます。
ただし、心身症は、精神的なストレスがかかるたびに再発しやすいので、心療内科や精神科と連携しながら治療を進めることになります。

■ 心身症の側面をもつおもな病気
・循環器系
  本態性高血圧症、狭心症・心筋梗塞、起立性調節障害、心臓神経症

・呼吸器系
  気管支ぜんそく、過換気症候群(かかんきしょうこうぐん)、神経性咳嗽(しんけいせ
  いがいそう)など

・消化器系
  消化性潰瘍、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、慢性肝炎、腹部緊満症、神経性無食欲症(拒食症)など

・内分泌代謝系
  糖尿病、肥満症、甲状腺機能亢進症など

・神経系
  片頭痛、緊張性頭痛、自律神経失調症など

・泌尿器系
  インポテンス、夜尿症、過敏性膀胱など

・骨筋肉系
  慢性関節リウマチ、書痙(しょけい)、チック、頸肩腕(けいけんわん)症候群など

・皮膚系
  慢性じんましん、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症など

・耳鼻咽喉科系
  メニエール症候群、耳鳴り、失声、嗄声(させい)、咽喉頭異常感症など

・眼科系
  緑内障、眼精疲労、眼瞼けいれん、心因性視力障害など

・産婦人科系
  更年期障害、月経困難症、月経異常、不妊症、不感症など

・小児科系
  起立性調節障害、心因性発熱、再発性腹痛、夜驚症(やきょうしょう)など

・手術後の状態
  ダンピング症候群、腸管癒着症、ポリサージャリー(頻回手術)など

・口腔系
  口臭症、特発性舌痛症(とくはつせいぜっつうしょう)、義歯神経症など

日本心身医学会の定義によると、心身症は「心身両面からのアプローチが必要な病気の総称」とされ、約160の疾患・病態がそのカテゴリーに入ります。


自 律 神 経 失 調 症

一般に「自律神経性の不定愁訴(苦しみや悲しみを訴えること)があるが、器質的な異常のないもの」とされています。
症状(愁訴)としては、頭痛、倦怠、めまい、しびれ、動悸などがあげられますが、その多くは「自律神経障害」によって生じるものではないといわれています。
一見もっともらしい病名に見えますが、その内実はきわめてあいまいな概念なのです。
いわゆる心身症ではなく、この病名がつけられたためにうつ病が見逃され、深刻な結果を招くこともあります。


慢 性 疲 労 症 候 群

耐えがたいほどの疲労感が長く続く症候群。
厚生労働省の診断基準によると、
(1)生活が著しく損なわれるような強い疲労を主症状として、少なくとも3ヶ月以上の
   期間持続ないし再発を繰り返し、
(2)病歴、身体所見、検査所見により、身体的病気、精神的病気が除外されている
   もの
であるといいます。
この場合、さまざまな不定愁訴(苦しみや悲しみを訴えること)がともないますが、ほとんどのケースがうつ病と区別が困難なほど抑うつ的であり、うつ病との異同が論議となっているほどで、その治療においても、
抗うつ薬がもっとも効果的といわれています。

▲トップへ戻る


© Rakuten Group, Inc.